日陰の庭では、花の開花が日向の庭よりも遅くなります。日光を好む植物は、花を付けなかったり、徒長しやすくなります。その一方で、日陰でも育つ植物たちは、開花が遅くなってもきれいに咲き、開花期間は日向より長く楽しめます。

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水仙テータテートやパンジー、クリスマスローズが咲く早春から春の庭
宿根草が茂り、水仙やパンジーは終わった初夏の庭.jpg
初夏の庭。5月中旬頃から宿根草が大きく茂り、水仙は隠れる。

秋から冬にかけて日陰になる小手毬ガーデン。春になり、ようやく日光が差すようになり、温度が上がってくると、植物達の活動が始まります。晩秋に植えたチューリップや水仙の球根たちは、日向の花壇に咲く頃よりも遅れて芽を出します。この為、花の開花は遅くなります。日陰や半日陰の庭では、開花が遅れることを考慮して、チューリップや水仙は早咲きの種類を主に選んで植えています。水仙テータテートやシラー チューベルゲニアナなどは3月下旬から4月上旬に咲きます。早咲きタイプのチューリップは4月中旬からゴールデンウィーク頃まで楽しめます。開花の遅い品種では、宿根草類の葉が茂ってきてしまい、庭の中で邪魔になってしまいます。落葉低木や宿根草類の葉が完全に茂る前に花が終われば、枯れ始めた葉を宿根草や落葉低木の葉が隠してくれます。これにより開花後の水仙の管理も庭の中で見苦しくなりません。(水仙の開花後の花茎や葉を見苦しいからと言って切ってしまうと、球根が肥大できなくなります。)
今年は、オレンジと白(赤斑入)のチューリップで構成してみました。しかし、オレンジの方が先に咲いてしまい、白と混ざり合うのは少数派だったのが残念でした。

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4月中旬頃から咲き始めたオレンジのチューリップが満開(24日)と水仙ピピット
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4月30日白いチューリップも咲いてきた。
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5月6日オレンジのチューリップ終了。白いチューリップが満開 水仙も終わりがけ。

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3月下旬コデマリの木の下でクリスマスローズ、ラッパ水仙、シラー チューベルゲニアナが咲く。
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5月6日。コデマリの葉が茂り、花が咲く。アスチルベの葉が茂り、早春の球根類は隠れる。