キーワードが花の色彩に変わる　5月初夏編

みなさんは季節の花壇づくりの時に、コンセプトを考えてからデザインしているでしょうか？コンセプトキーワードや、色彩（配色）イメージをデザインに落とし込むと、ワンランクアップした花壇づくりができます。
昨年みんなで決めた冬春の花壇テーマ　春のおもてなし～可愛らしさとやさしさ～
富士森公園では4月上旬に美しいチューリップと花の共演を果たしました。（キーワードが花の色彩に変わる早春編参照）その第一ピークが終わり、ボリュームある植栽に変化する5月中下旬が第二のピーク。早春とは違ったボリュームある配色イメージが実現しています。

高さもボリュームＵＰ　自分の背丈よりも高いプランツたちが後方に伸びやかに咲き誇ります
可愛らしさ　明るさ　やさしさ

ジギタリスやアルストロメリアのアプリコット色、パンジーのやわらかなクリームイエローが甘く可愛らしいイメージに

ふわふわと咲く白い花たちが庭全体をやさしく包み込んでくれます

ビロードのような銀葉が特徴的なリクニス・コロナリア　‛オキュラータ’

シノグロッサム’ミステリーローズ’　淡い優しい花が伸びて咲き、可愛らしい
今年は株も充実してきています　ガーデンアルストロメリア

キュートな桃色タンポポ

やさしい　エレガントな

エレガントゾーンの植栽は少し大人っぽく　落ち着いた女性的なイメージ
2色のジギタリスがエレガントさを出します。パープレアが出遅れ咲でタイミングがぴったりとは行きませんでした・・・

最後に咲いてきたジギタリス　パープレア。やや日陰の立地で開花が遅れました

切り戻しをして復活したエレガントゾーンのパンジー元気です。この花色が定まらない女性的なグラデーションが魅力

庭の背景を担う場所に植えた（みんなでたね播から育てた）ヤグルマギク　ブルーや白系
昨年のヤグルマギクがこぼれダネでもあちこちに咲いていい仕事してくれました

プリティ～エレガントへとつながる花の庭
手入れをしているときに「今年は絵本から飛び出したようなやさしい庭で素晴らしい」と言っていただきました。春の可愛らしさや優しさは、メルヘンな感じがすると思います。この庭を見て絵本から飛び出したような優しい庭と一般の方に感じてもらえたのはとても嬉しかったです。いつもこの花壇を楽しませてもらっています、本当に癒しになっています、いつもお手入れありがとうございます。そんなお声がけを毎回いただきます。その言葉が最高の誉め言葉であり、励みです。

もうペニセタムの穂があがってきました。ほかの宿根草たちも花芽がぐんぐん伸びてあと2週間くらいで咲きそうです。

今年はさくらまつりも、競技場のオープンセレモニーなども中止。そしてメンテナンス活動もコロナウィルスの影響を考慮して中止となり、ボランティアで活動を行うことができない状況です。近隣在住スタッフが2～3名ほどで管理できる方法を考えてこの1か月半ほど工夫して行ってきました。植物たちにはそんなことは関係なく、根を伸ばし、芽や葉が出、美しく咲き誇ってくれました。力強く咲く姿に見守る私たちが癒されています。この花壇を観に何度も足を運ぶ方も増えました。この花壇を通して人と人がつながり、みなさまにハッピーな気分をを届けられるようにガーデンを見守り続けます。