千人同心花壇は、花とカラーリーフなどの多彩な植物の組み合わせによる約1000m2のフラワーガーデンです。千人同心とは、江戸期、天領だった八王子で暮らし、日光の防火や警備などを担っていた幕臣の組織に由来しています。ガーデンデザイナーによる指導のもと、多くの市民ボランティアの手によって千人同心花壇ができあがりました。今回この花壇のデザイン監修をJAG協力のもと、担当させていただきました。
会場のどこまでが千人同心花壇なのか、どんなイメージで各ゾーンが作られているのかが、わかり辛い会場インフォメーションなのが残念です。私は知人や会場ボランティアさん向けに下記MAPを作成して現地で個人的に時々コンセプトや経緯を説明をしています。市民ボランティアの皆さんには、色々な角度から花壇を実際に見て、色々なことを感じ、経験する機会にしてもらいたいと思っています。

メイン会場の外周をぐるりと半周している花壇で、『笑顔がつなぐ花絵巻』のように、色々なシーンを届けられるような花壇構成にしています。大きく6つのゾーンに分けられています。
↑陸上競技場をリフォームし、土が運ばれた花壇。模様のラインを出してゆく。


多くの植物は、暑さの厳しかった酷暑7月(雨が少なく猛暑)に植え付けられ、雨の多かった8月を乗り越えた植物たちです。(会場内で千人同心花壇だけが早い植え付けを行いました)


コスモス 微笑みゾーン 6月27日に播種して育てました。コスモス300m2が現在見ごろを迎えています。


ダイナミックカジュアル はなやかゾーン
カラフルな色彩でつなぐ一年草でつくる毛氈花壇。暑さに強いおなじみの一年草を使用。

ゴージャス 秋の饗宴ゾーン
ボーダー花壇と呼ばれる高低差を組み合わせたボリュームのある花壇です。秋の饗宴ゾーンでは来場者を豪華な花壇でおもてなしできるように3つの庭に分けてデザイン。

ゴージャス

エレガントゴージャス

シックナチュラル  グラスを中心とし、ふんわりと風に揺れるような植栽に紫や白の花が背景となり、手前のエレガントな植栽を引き立てる

カントリーナチュラル ステージゾーン(NHKカルチャーガーデン)
NHK趣味の園芸・野菜の時間などの公開録画ステージ。『森の再生と循環』をテーマとし、雑木中心のナチュラルなガーデン。八王子 小津町の住民がまき割したものを利用して制作(吉田祐治氏デザイン)

クールカジュアル 賑わいゾーン
ガーデンレストランゾーンと複合するエリアにあるので、美味しさや賑わいをイメージできるカラーガーデンに。

ロマンチックプリティ ときめきゾーン

淡いピンクや紫を中心としたやわらかなグラデーション花壇